0073 156のエンジン~その24
V6エンジン/ ⑩
オールアルミ化によって気になるのは剛性と精度ですが、このV6のペリメーター式と呼ばれる構造は現代ユニットと比べても見劣りしないレベルの強度を持ち、肉厚のブロックは経年変化と熱に耐えうる優れた設計です。
これは先に述べた充分な開発費用の投入と緩やかな時間的制約、後に3リッターまで拡大することを見越してのマージンがもたらした副産物で、我々が『イタリア製』と聞いて想像する物とは別モノの加工精度を誇ります。
ピストンと直接触れる鋳鉄スリーブも高回転域の発熱に耐えるウエットライナー式、オイル循環量も豊富でクーリングにも神経が行き届いています。
実用強度を保ったまま極力軽量化されたクランクシャフトやダブルウエイト方式のフライホイールは優れたバランスを保ち、鋭いピックアップとともに低域の回転バランス向上にも一役買っています。
現在では『味がある』という表現で片付けられがちなアルファユニットですが、当時の技術レベルは他社のお手本となるもので、後に日産のVG型を始めとする日本製V6が参考にしたという話は有名です。
ただ『フルコピー』と言われるまでの見本性はなく、各パートごとのノウハウやその考え方において影響を与えたと捉えるのが妥当でしょう。
写真 【強固な構造のエンジンブロック/イラスト】
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