0071 156のエンジン~その22
V6エンジン/ ⑧ もう一つの特徴は各動作系を1本のベルトによる駆動としたことです。
直列と違って各バンク別に駆動系を設けなければならない弱点を長いベルト1本に託したことで、複雑になりがちな箇所を取りまとめることに成功しています。
反面その長さからくる伸びや耐久性の克服に腐心した跡もみられ、油圧制御ベルトテンショナーの開発が無ければ実現は不可能だったと言われています。
チェーンドライブとしなかったのはオールアルミ製ゆえの熱膨張と、駆動系の重量増を嫌ったという意見が多いのですが、これについての真偽は定かではありません。
良くも悪くもこのベルトはアルファV6を特徴付けるパートのひとつです。
ベルト切れの恐怖・・・V6オーナーのみならずベルト仕様のアルファユニットに付きまとう曲者です。
とくに全長のあるV6用では2万キロとさえ言われる耐久性・・・実際はテンショナーの管理とメインテナンスに加えベルト劣化の見極め次第で4~6万キロ程は充分持つそうです。
ただし本国イタリアとの気候差など環境と使用状況に左右される為、安全マージンを見込むと2~3万キロとか(--;
あまりこのウィークポイントをケチると取り返しのつかないことに・・・もちろん切れないまでもコマ飛び等によるタイミングの変化等、最悪の場合バルブクラッシュも引き起こす致命傷となってしまいます。
やはりノウハウのあるショップやディーラーに託すのが一番なのでしょう。
写真 【特徴的な駆動ベルト配置/(※ DOHC版)】
| 固定リンク
コメント