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2007年9月の記事

2007年9月13日 (木)

0072  156のエンジン~その23

V6エンジン/ ⑨

ヘッドと説明が前後してしまいましたが、エンジンの要となるブロックはヘッドと同じアルミ合金製です。
設計段階で上限3リッターまでの排気量を想定したボアピッチ133mmから、燃焼効率の境目とも言われる90mmに近い88mmのボア径を設定、ストロークは68.3mmの、いわゆるオーバースクエア型です。

高出力を狙ったビッグボア/ビッグバルブ/ショートストロークピストンの組み合わせ、これは30年経った今、V型にスペースユーティリティーを目論んだロングストロークへの回帰が見られる中、ことさら吹け上がりの素早さが強調される結果となりました。
全長に関しては水平対向に及びませんが、ビッグボアに拠って各気筒の中心距離が長くなる形式にもかかわらず直4並に小型化が図られ、ショートストロークによって抑えられたエンジン高により搭載の自由度は高いものだったとされています。

156_engine_room事実、2リッタークラスのコンパクトボディーにスラントしたノーズデザインを持つ156、開発当初のSOHCからDOHCになったにもかかわらず、このボンネットに3リッタークラスのV6が収まっている様はちょっとしたマジックですらあります。
エンジンルームを開けて見るまでV6の存在を想像できない人も多いのではないでしょうか。


写真 【156のエンジンルーム(V6)】   

  

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2007年9月 1日 (土)

0071  156のエンジン~その22

V6エンジン/ ⑧

V6_belt_drive もう一つの特徴は各動作系を1本のベルトによる駆動としたことです。
直列と違って各バンク別に駆動系を設けなければならない弱点を長いベルト1本に託したことで、複雑になりがちな箇所を取りまとめることに成功しています。

反面その長さからくる伸びや耐久性の克服に腐心した跡もみられ、油圧制御ベルトテンショナーの開発が無ければ実現は不可能だったと言われています。 
チェーンドライブとしなかったのはオールアルミ製ゆえの熱膨張と、駆動系の重量増を嫌ったという意見が多いのですが、これについての真偽は定かではありません。
良くも悪くもこのベルトはアルファV6を特徴付けるパートのひとつです。

ベルト切れの恐怖・・・V6オーナーのみならずベルト仕様のアルファユニットに付きまとう曲者です。
とくに全長のあるV6用では2万キロとさえ言われる耐久性・・・実際はテンショナーの管理とメインテナンスに加えベルト劣化の見極め次第で4~6万キロ程は充分持つそうです。
ただし本国イタリアとの気候差など環境と使用状況に左右される為、安全マージンを見込むと2~3万キロとか(--;
あまりこのウィークポイントをケチると取り返しのつかないことに・・・もちろん切れないまでもコマ飛び等によるタイミングの変化等、最悪の場合バルブクラッシュも引き起こす致命傷となってしまいます。
やはりノウハウのあるショップやディーラーに託すのが一番なのでしょう。


写真 【特徴的な駆動ベルト配置/(※ DOHC版)】  

  

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