0072 156のエンジン~その23
V6エンジン/ ⑨
ヘッドと説明が前後してしまいましたが、エンジンの要となるブロックはヘッドと同じアルミ合金製です。
設計段階で上限3リッターまでの排気量を想定したボアピッチ133mmから、燃焼効率の境目とも言われる90mmに近い88mmのボア径を設定、ストロークは68.3mmの、いわゆるオーバースクエア型です。
高出力を狙ったビッグボア/ビッグバルブ/ショートストロークピストンの組み合わせ、これは30年経った今、V型にスペースユーティリティーを目論んだロングストロークへの回帰が見られる中、ことさら吹け上がりの素早さが強調される結果となりました。
全長に関しては水平対向に及びませんが、ビッグボアに拠って各気筒の中心距離が長くなる形式にもかかわらず直4並に小型化が図られ、ショートストロークによって抑えられたエンジン高により搭載の自由度は高いものだったとされています。
事実、2リッタークラスのコンパクトボディーにスラントしたノーズデザインを持つ156、開発当初のSOHCからDOHCになったにもかかわらず、このボンネットに3リッタークラスのV6が収まっている様はちょっとしたマジックですらあります。
エンジンルームを開けて見るまでV6の存在を想像できない人も多いのではないでしょうか。
写真 【156のエンジンルーム(V6)】
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