0067 156のエンジン~その18
V6エンジン/ ④
開発の主任技術者はかのジュゼッペ・ブッソ、特にアルファV6ファンには忘れられない名前でしょう。
彼は1913年トリノ生まれ、世界大戦時の兵役を終えいくつかの企業を渡り歩いた後、1977年までアルファに在籍し、主に技術部門の統括をしていました。
一説ではアルファに1948年から入ったとされますが、実際は1937年にフィアットの航空機部門に入社、その後1939年にアルファ入りしたようです。
彼はエンジンのみならずメカニカルコンポーネンツ全般に精通しており、その守備範囲はかなり広いものだったと言われています。
かのアルファTZの開発にも積極的で、メカどころかボディーの空力まで提言していたと噂されますから、その力量の大きさが想像出来ますね。
それもその筈、ブッソは1946年にアルファから出向という形でフェラーリへ赴き、125スポーツや166SCなどを開発した経歴を持っています。
すなわちエンジニアとしては超一流、TZとは前後しますが60年代には元フェラーリのエンジニア、アウトデルタを率いるカルロ・キティーと共にTipo33/2の開発に携わっています。
面白いことに、166SCでは当時150psという優れた性能を2リッターV12型という形式で、Tipo33/2では2リッターV8で270ps(公道版のストラダーレはデチューンされ230ps)を達成しています。
もちろんジュリエッタ搭載の1300ccアルミ製DOHCユニットに代表されるように他形式エンジンにも明るかった彼ですが、アルファV6を生み出すにあたって『V型のスペシャリスト』であったことは非常に有利だったと想像できます。
残念なことに、ブッソは昨年(2006年)その生涯を終えました。
彼の葬儀は1月7日土曜日、アレーゼにあるサン・ピエトロとパウロの教会でしめやかに行われたそうです。
写真 【アルファV6生みの親、故ジュゼッペ・ブッソ】
| 固定リンク


コメント