0060 156のエンジン~その11
アルファ 2リッターエンジン比較 ② TS8V と TS16V-1st
まずはアルミブロックからスチールブロックに移行したTSの比較です。
フィーリングでは16V版に勝るとも言われる8Vですが、中域でいったんトルクが伸び悩む部分がありその後、回転が上がるにつれ再び立ち上がっていきます。
結果これがカムに乗って吹け上がる後半の演出に一役買っていると推測できます。
ツインスパーク本来の目的である強大な点火エネルギーは中域から高域にかけてのパンチ力に現れており、これは16バルブ化以降のTSには見られない特徴でもあります。
ただし最大出力域の5000~5500rpmを過ぎると6000rpmにかけて急にトルクが落ち込み、パワー上昇は終焉を迎えます。
このあたりに1気筒あたり2バルブという吸排気効率の限界が感じられます。
8Vに比べ16V-1st は高域までトルクを伸ばそうとした跡が見られ、そのままピークパワーと発生回転数に現れています。
これはスチールブロックによって得た高剛性と、16バルブ化に因るヘッド周りの運動性、吸排気効率の向上がもたらした成果だと言えますし、この型から採用されたバランサーシャフトや軽量クランクシャフトの効果も少なからずあるでしょう。
3000rpm~4500rpm付近の中域トルクはかなり増強されており、当時搭載されていた155の車重には非常に有意義だったと思われます。
唯一、高域ではフラットにしたトルクのマイナス面が現れ、5000rpm以降の一部は8Vよりパンチ力で劣りますが、パワーバンドの広さと最高出力のアドバンテージ等、総合的なパフォーマンスは16V-1st に軍配が上がります。
写真 【TSユニット 8V と 16V-1st の性能曲線比較】
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)













最近のコメント